日本はどんどんと高齢化社会が進んでいますが、
あなたの身近な高齢者はペットを飼っていますか?
高齢者がペットを飼うことはペットが癒しになったりと良い面もありますが、
実は重要な問題もあるんです。
今回はそんな高齢者のペット事情について一緒に考えていきましょう。
高齢者がペットを飼うことのメリット
高齢者がペットを飼うことで元気になったり、心の癒しになったりとメリットがたくさんあります。
- 癒される
- 家族の会話が増える
- 寂しくなくなる
- 運動するようになる
- 友人が増える
一つずつ見ていきましょう。
癒される
アニマルセラピーという言葉はご存知ですか?
動物には癒しの力を持っています。
このペットの癒しを高齢者が感じることで、
日頃のストレスが軽減されたり、
何か病気を抱えていた場合、不思議と良くなったり…
なんてこともあるんです。
家族の会話が増える
高齢者のご夫婦で会話がめっきりなくなってしまっていても、
ペットを迎えることで会話が増えることもよくあります。
一緒にペットの世話をすることで、自然とペットの話題で会話が弾むんですね。
また、喧嘩が多いご家庭でもペットがいることで話題が「喧嘩<ペット」となるので、喧嘩が減ることもあるんです。
寂しくなくなる
高齢化社会が進むにつれて、一人暮らしの高齢者もどんどん増えています。
熟年離婚であったり、
配偶者に先立たれたり、
高齢になって急に一人になってしまうことで、とても寂しい思いをしている方も少なくありません。
そんな一人暮らしの高齢者がペットを飼うことで「独り」ではなくなり、寂しくなくなります。
また、ペットは飼い主である高齢者を純粋に信頼し、愛します。
飼い主である高齢者にとっては自分が必要な存在であることが嬉しく、
ペットの存在が生き甲斐になるんですね。
運動するようになる
ペット、特に犬の場合は散歩をしなくてはいけません。
ペットの為に朝晩散歩に行くことで、自然とたくさん歩くようになり、高齢者にとっていい運動になります。
億劫だなと思うことがあっても、喜んで散歩に行く愛犬を見ると飼い主である高齢者の方も散歩が楽しみになるものです。
運動すると病気や風邪に打ち勝つ強い免疫力が身に付き、
足腰も強くなり、身体が健康になっていいことづくしですね。
友人が増える
これも犬を飼っている方に多いと思います。
散歩で行った公園やドッグラン、
ペットを連れて行った動物病院などで、
同じようにペットを飼っている方と会話をすることが出てきます。
そこから仲良くなることは、意外と多いものです。
ペットを通じての友人はペットの悩みであったり、自慢であったり、
会話が弾むのですぐに仲良くなれるんですね。
高齢者がペットを飼うことの問題
高齢者がペットを飼うことの問題、
それは『ペットの世話が出来なくなる可能性が高いこと』です。
もちろん高齢者でなくても、不慮の事故や病気などで急にペットの世話が出来なくなることはあると思います。
しかし、高齢者の場合はその可能性がとても高いのです。
飼い主である高齢者の方が亡くなった後ペットが保健所行きになってしまうことを防ぐ為にも、
ペットを飼う前にご自身の年齢や亡くなった後のペットの行先、ペットにかかるお金の面など多方面から考えなくてはいけません。
実際、ペットを飼っている高齢者の方でペットの世話が出来なくなった時の対処を考えている方は少ないようです。
高齢者がペットを飼う前に
あなたの身近な高齢者がペットを飼おうとしている場合、
ペットを飼う前に次のことを決めてから飼うように勧めてください。
- ペットにかかる費用(食事、消耗品、医療など)は経済的に問題ないか
- ペットが高齢になった時、介護が出来るのか
- 年齢的にペットを最期まで飼えるのかどうか
- ご自身が歩けなくなるなど、散歩が出来なくなったらどうするのか
- ご自身が病気で入院や亡くなった時には、誰がペットを引き取るのか
これらをきちんと決めてからペットを迎えることで、
いざという時にバタバタすることがなく、
ペットが強いストレスを受けることを回避できます。
【まとめ】
ペットを飼う高齢者が増えてきたので、最近では
外出が難しい高齢者の為に往診をしてくれる獣医さんや
ペットと共に暮らせる特別養護老人ホーム、
ペットと一緒に通えるデイサービス
などがあるようです。
まだまだ数は少ないですが、これから増えていくと高齢者が今よりも安心してペットを飼うことができますよね。
高齢者の方にとっても、ペットにとっても両方が幸せになれる世の中になってほしいものです。
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