「おもちゃを飲み込んでしまった!」
「ペットシーツを破いて食べちゃった!」
「え?!こんなもの食べたの?!」
犬の誤飲は意外とありがちな事故なんです。
しかし、誤飲した物によっては命に関わるようなことになりかねません。
そこで今回は誤飲してしまった時の対処法や誤飲させない為の誤飲防止法をご紹介します。
誤飲
犬にとっては食べていいものと悪いものの区別がつきません。
私達の生活の中で共に暮らしているといろいろな物を誤飲してしまう可能性があります。
いろいろな種類の犬のおもちゃもそうですが、ペットシーツやティッシュ、たばこ、電池、硬貨や使い捨てカイロなど、実にさまざまなものがあります。
では、誤飲してしまった時の症状はどんなものなのか、次に見ていきます。
誤飲した時の症状
誤飲した時の症状は誤飲した物によって異なります。
例をいくつか紹介します。
ペットシーツやティッシュ
少量であれば便と一緒に排泄されますが、一度に大量に食べてしまった場合、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
また、お腹の中で水分を吸って膨張してしまうことで、腸閉塞になってしまう場合もあります。
たばこ
たばこはニコチンによる中毒症状が摂取後数分で起こります。
興奮して活発になったり、よだれを大量に流したり、嘔吐、下痢などが見られます。
たばこを大量に食べてしまった場合には、震えや痙攣を引き起こし、立ち上がることが出来なくなり、昏睡に陥り死亡する場合もあります。
電池
そのまま便と一緒に排泄されてしまえば問題はありません。
しかし、食道や胃などに留まってしまった場合、放電や電池の崩壊によって潰瘍を引き起こしたり、胃や食道の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。
硬貨
硬貨も電池同様、便と一緒に排泄されてしまえば問題ありません。
しかし、食道や胃に留まってしまった場合、粘膜を刺激することにより嘔吐や食欲不振になる可能性があります。
また、腸閉塞を引き起こす場合もあります。
使い捨てカイロ
使い捨てカイロの成分には毒性が低く、中毒を引き起こす危険性はありません。
しかし、大量に食べてしまった場合は下痢や嘔吐などの症状が見られることがあります。
お酒
お酒は少量舐めた程度では問題ないことが多いです。
しかし、ある程度の量を摂取してしまうと、運動失調、興奮、行動異常、沈鬱などの症状が見られます。
最悪の場合、昏睡に陥って死亡してしまう可能性もあります。
動物病院での対処
動物病院での対処法は3つあります。
催吐処置
催吐とは催吐剤を用いて、強制的に嘔吐させることを言います。
誤飲したものを吐いて出させます。
催吐処置を行った後は、胃粘膜保護剤を投薬することがあります。
内視鏡
全身麻酔を用いて、内視鏡により誤飲した物を取り出します。
小さな物や尖った物、食道に留まっている物などの処置に行われます。
開腹手術
全身麻酔を用いて、お腹を開けて誤飲した物を取り出します。
大きな物や胃を通り過ぎてしまった物などの処置に行われます。
誤飲した時の対処法
何か誤飲してしまった時は必ず何を誤飲したのかをまず確認しましょう。
それによって少し様子を見てもいいのか、またはすぐにでも病院に連れて行った方がいいのかが変わってきます。
便と一緒に排泄される可能性のある物を誤飲した場合は、1日ぐらい様子を見てもいいでしょう。
しかし、中毒症状が出る可能性のある物であったり、腸閉塞を起こしてしまうかもしれない物などを誤飲した場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
また、様子を見てもいいのかわからない、排泄される物だけど不安…という方は一度動物病院に連絡してその後の対応を確認しましょう。
誤飲させないようにするには?
犬の誤飲をさせない為に気を付けることを紹介していきます。
手の届く所に置いておかない
誤飲させないようにするためには、まずは犬の手の届く範囲に誤飲しそうなものは置かないことです。
留守中はサークルで
留守番させる時はサークルの中で寝かせるようにしつけましょう。
家の中でフリーにしていると誤飲してしまう可能性も高く、また何を誤飲したかもわかりません。
お留守番のしつけはこちらの記事を参考にしてくださいね。
お留守番を上手にするには?しつけのコツを教えます!おもちゃを放置しない
おもちゃを誤飲してしまう子はとても多いです。
すぐにおもちゃを壊してしまう子や飲み込んでしまう子には、おもちゃを与えっぱなしにしないようにしましょう。
飼い主が見ている間だけおもちゃで遊ばせ、外出時や目を離す時にはおもちゃを取り上げてしまいましょう。
「ちょうだい」を教える
何かくわえている物を渡してもらうように「ちょうだい」を教えましょう。
これを教えておくと、誤飲しそうな物をくわえていた時に「ちょうだい」と言うことで誤飲を未然に防ぐことが出来ます。
【まとめ】
誤飲してしまった時、動物病院で吐かせて終わりならまだいいのですが、開腹手術になる場合も多いです。
筆者の知ってる犬では、4回も誤飲による開腹手術をした子もいます。
当たり前ですが、開腹手術は犬にはとても負担がかかります。
もちろん開腹手術以外の処置も犬の体には負担がかかります。
愛犬に誤飲させないように、私達飼い主が気を付けてあげましょう。
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