ほとんどの犬は毎日のお散歩が楽しみです。
楽しくて飼い主さんをグイグイ引っ張ってしまうことが多いですが、
あなたの愛犬は散歩中どのように歩いていますか?
引っ張ってあなたより先に歩いている?
あなたの横について、あなたの歩幅で歩いている?
あなたより少し後ろをのんびり歩いている?
引っ張ってあなたより先に歩いてしまっている場合は、きちんとしつけしてあげましょう。
小型犬だから多少引っ張ってもいいや、
と思っていると、あなたは愛犬に主導権を握られてしまいますよ。
きちんとあなたが主導権を握り、「道を決めるのは私」と教えることが関係性を築く上で大切になってきます。
また、愛犬が前を行ってしまうと急なトラブルにも対応できないので気を付けましょう。
曲がり角で危険な犬と鉢合わせたり、
道の先でよくわからない怪しい食べ物が落ちていたり、
車やバイクとの接触事故など、
道路は危険がたくさん潜んでます。
トラブル回避の為にも、関係性の為にも、引っ張り癖は直していきましょう。
そこで今回は散歩中に引っ張る子について、引っ張り癖を直す方法を4つご紹介します。
散歩時の道具
散歩時に使用する物といえば主に首輪とハーネスがありますが、あなたはどちらを使用していますか?
まずはそれぞれの利便性について説明していきます。
首輪
昔から一般的なものが首輪です。
最近は苦しそうだとか、可哀想と思われる方もいますが、しっかりしつけをしたいなら首輪が1番理想的です。
犬の首は私達と違いとても強いので、引っ張ったり、衝撃を受けても簡単にむち打ちや怪我をすることはありません。
愛犬が首に何か症状を抱えていたり、気管支が弱い子じゃないかぎり、首輪は使用しても問題はありません。
また、首輪をすることで犬に「飼い主に服従しなければならない」と認識させます。
そして引っ張ると首が締まることで、苦しいと理解させることにも意味があります。
・服従の認識
ハーネス
最近はハーネスが流行っていて、ハーネスを着用している犬をよく見かけます。
しかし、知っていましたか?
ハーネスは犬にとっては引っ張りやすいんです!
犬ぞりで走る犬や、目の見えない方を誘導するために少し前を歩く盲導犬はみんなハーネスを着用していますよね。
ハーネスは犬が引っ張る時に体に負担がかかりにくく、引っ張りやすいんですね。
それを知らずにハーネスを使い、引っ張られて困ってる方も多いです。
ハーネスは首や喉などに何か症状を抱えている子には向いていますが、
元々引っ張り癖のある子に使うとますます引っ張るようになってしまうので注意が必要です。
・足腰が弱い老犬の補助
引っ張り癖を直すしつけ
それでは引っ張り癖を直すしつけ方法をご紹介していきます。
まずは準備する物。
・首輪
・おやつ、またはおもちゃ(方法③で使用)
一つずつ詳しく説明していきます。
引っ張り癖を直す方法①
2.いつも通り歩き始めます。
3.愛犬が引っ張ったら立ち止まります。
4.愛犬があなたの元まで戻ってくるまで動かずにいます。
5.愛犬が「どうしたの?」と戻ってきたらまた歩き始めます。
6.これを繰り返します。
この方法は愛犬に
『引っ張ったら散歩できない』
と理解させることで、引っ張り癖を直します。
かなり根気と時間がかかりますが、自ら気付かせることで引っ張るのをやめさせます。
引っ張り癖を直す方法②
2.いつも通り歩き始めます。
3.愛犬が引っ張ったら方向転換して、愛犬が引っ張る方とは逆に歩き出します。
4.愛犬が追い越してまた引っ張ったら、もう一度方向転換して歩きます。
5.これを繰り返します。
方法①と似ていますが、方法②は①よりも
『行き先を決めるのは飼い主に主導権がある』
と、わからせます。
ぐるぐると方向転換をしなければいけないので、できれば最初は道路ではなく公園などの広いところで練習しましょう。
愛犬が少しずつ理解してきたら道路で練習してみましょう。
引っ張り癖を直す方法③
2.おやつ、または大好きなおもちゃを手に持ちます。
3.愛犬をあなたの左側に来させます。(座らせられれば尚良し)
4.おやつ、またはおもちゃを愛犬に見せながら一緒に歩き出します。
※この時「ついて」などの掛け声をかけてあげるといいでしょう。
5.最初は二、三歩引っ張らずに歩いただけで褒めておやつをあげます。
(おもちゃの場合はそのおもちゃを投げて遊んであげます。)
6.今度は同じように五、六歩歩き、引っ張らずに歩けたらご褒美(おやつ、またはおもちゃ)を与えます。
7.これを繰り返しながら少しずつ距離を伸ばしていきます。
この方法はまずは家の中で練習するといいでしょう。
少しずつ慣れてきたら、今度は公園で練習し、最終的には道路で普段の散歩でも出来るようにしましょう。
犬の集中力は長時間もたないので、1回の練習は5分~10分で終わりにしましょう。
それを1日に何度かに分けて練習することをオススメします。
引っ張り癖を直す方法④
2.いつも通り歩き始めます。
3.愛犬が引っ張ったら一度リードをたるませて、一瞬だけリードを引きます。
4.愛犬がビックリして引っ張るのをやめたら、また歩き出します。
5.これを繰り返します。
この方法は少しテクニックがいるので難しいかと思います。
でもその分、即効性はあります。
それを一度内側に寄せ、たるませてから一気に両サイドに引くと『パンッ!』と大きな音が鳴りますよね。
イメージとしてはこんな感じです。
力加減は弱すぎても効果がありません。
しかし、小型犬であれば少しの力でもうまくショックが伝われば効果があります。
中型犬や大型犬ではそれなりに力が必要となります。
愛犬の首の負担が心配になる方もいると思いますが、健康体の犬であればこのぐらいの衝撃は問題ありません。
しかし、もしも首に何か症状がある子にはやらないようにしましょう。
気管支が弱い子でもこの一瞬の衝撃であれば引っ張り続けるよりも負担はありません。
【まとめ】
今回は引っ張り癖を直す方法4つを紹介させていただきました。
それぞれ愛犬に合ったやり方を試してみてください。
毎日の散歩は愛犬との大切なコミュニケーションの時間です。
愛犬にナメられない関係作りはこうゆう些細な時間が大切になってきます。
「ナメられているような…?」
と感じる方はこちらも参考にしてくださいね。
あなたはナメられたままでいいの?!犬にナメられない上下関係の作り方
愛犬に引っ張られずにお散歩できたら、お年寄りの方や小さなお子さんでも安心してリードを持つことができますね。
また、多頭飼いの方も無理なくお散歩ができるようになります。
愛犬の大好きなお散歩が、飼い主のあなたにとっても楽しい時間となりますように♡
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