歯周病で穴が開く?!愛犬の歯石を溜めない歯磨きの必要性としつけ

『歯磨きを嫌がる…』

『歯磨き用のおもちゃを与えてるけど、本当に効果があるのかな…?』

『そもそも歯磨きとかケアがめんどくさい!』

そう思ってる方、多いですよね。

犬を飼っている方でも、歯磨きの必要性や重要性を知らない方もけっこういます。

 

犬にとって歯磨きは必要なのか?

歯磨きのしつけの仕方ってどうやるの?

今回はそんな疑問にお答えしちゃいましょう!

犬に歯磨きって必要なの?

犬に歯磨きの必要性はあるのか…?

ズバリ、あります!!

犬は私達人間とは違い、虫歯になりにくい性質を持っています。

しかし、歯垢が歯石に変わりやすいという性質もある為、歯石が溜まりやすいんです。

MEMO
歯垢とは、食いカスのこと。
歯石とは、歯垢を放置することで固まってしまったもの。

しかも歯垢が歯石に変わるのは、たったの48時間!

あっという間に歯石になってしまうんですね…

その為、毎日歯磨きしなければすぐに極厚な歯石が育ってしまうんです。

歯石を放置することでどんどんどんどん歯石が重なり続け、

口臭の原因だけでなく重症な歯周病にもなりかねません。

歯周病になってしまうと最悪の場合、歯を失うだけでなく、頬に穴が開く可能性だってあるんです!

そうならない為にも犬の歯磨きは必要なんですね。

歯磨き用のおもちゃ・おやつの効果

犬用歯ブラシで歯磨きをするのは面倒なので、歯磨き用のおもちゃやおやつを与えている方も多いです。

今はいろんな種類の歯磨き用のおもちゃ・おやつが売っていますよね。

ではそれらは本当に効果があるのでしょうか?

歯磨き用のおもちゃ

歯磨き用のおもちゃには布製、木製、ゴム製などさまざまな物があります。

歯磨き用に限りませんが、これらは飲み込む可能性であったり、歯を傷つける場合もあるので注意が必要です。

木製の物では、噛むうちにささくれのように飛び出してきて、それが口内を傷つけてしまったり、飲み込むことで食道や胃を傷つけてしまう可能性もあります。

 

そして、これらの歯磨き用のおもちゃは「歯を綺麗にする効果が期待できる」だけで、必ずしも効果があるわけではありません。

歯磨き効果を期待して遊ばせるのではなく、ちょっとでも歯が綺麗になってくれればいいな~ぐらいの気持ちで与えるようにしましょう。

歯磨き用のおやつ

歯磨き用のおやつはアキレスやヒヅメなどのとても固いものやガムなどがあります。

アキレスやヒヅメ、骨、角などの固いものは確かに噛み噛みすることで、多少は歯石除去の効果が期待できるかもしれませんが、

最悪の場合、歯が割れたり折れたりする可能性があります。

筆者の愛犬も以前鹿の角を与えて奥歯が割れてしまい、最終的には全身麻酔で抜歯することになってしまったことがあります…

与える場合は目を離さずに、しばらく噛ませたら取り上げるようにしましょう。

 

そして、歯磨き用のガムなどのおやつでは与える量やサイズに注意しましょう。

小型犬に大きな歯磨き用おやつを与えてしまうと、肥満の原因になったり、喉に詰まらせてしまう危険もあります。

また、逆に大型犬に小さな歯磨き用おやつでは丸飲みしてしまう可能性があり、これも喉に詰まらせる原因であったり、そもそも丸飲みしては歯磨き効果の期待は全くなくなってしまいます。

 

そして1番気をつけていただきたいのが、歯磨き用のおやつには実は

食べると危険な成分が含まれているものもあるんです!

歯磨き用のおやつには増粘安定剤が含まれていて、それが

染色体異常、発がん性、アレルギー症状

を引き起こす可能性があります。

必ず歯磨き用のおやつを買い与える時は原材料をよく読み、安全なものを選びましょう。

 

また、歯磨き用のおやつもおもちゃ同様あくまでも「歯を綺麗にする効果が期待できる」だけで、必ずしも効果があるわけではありません。

なので、歯磨き効果を期待して与えるよりも「普段のおやつよりもちょっとはマシかな」程度で与えましょう。

歯磨きのしつけ

やはり確実に歯を綺麗にしたいなら、犬用歯ブラシや歯磨きシートなどで飼い主さんが歯磨きしてあげるのがベストです。

そこで、歯磨きのしつけを簡単に説明していきます。

STEP.1
口に触れる
まずは口や歯に触られることに慣れさせましょう。
口に触ってもおとなしくしていたら褒めておやつをあげましょう。
STEP.2
歯に触れる
口に触れるようになったら、次は唇をめくり歯を触ってみましょう。
これもおとなしくしていたら褒めておやつをあげましょう。
STEP.3
口を開けられる
歯に触れるようになったら、口を開けてみましょう。
口を開けてもおとなしくしていたら褒めておやつをあげましょう。
STEP.4
道具に慣れる
次は歯磨きする道具に慣れさせましょう。
歯ブラシや歯磨きシートなど使いたい物で口や歯に少し当てて、おとなしくしていたら褒めておやつをあげましょう。
STEP.5
道具で擦る
道具に慣れてきたら、最後に道具で歯を擦れるようにします。
これも歯を擦ってもおとなしくしていたら褒めておやつをあげましょう。

このように少しずつ慣れさせていくことで、歯磨き=嬉しいとなるように教えていきましょう。

歯磨きが嫌がらずに出来るようになったら、おやつは毎回与えず、歯磨き2回に1回、3回に1回…とだんだんおやつをあげる回数を減らしていきましょう。

最後の最後には、おやつなしで褒めるだけにしましょう。

いつまでも歯磨きしておやつをあげてたら歯磨きの意味がなくなるので…w

歯石除去

歯磨きは大切だということがわかっていただけたと思いますが、歯磨きは予防にすぎません。

これから歯石を蓄積させない為に歯磨きが必要なんです。

では、すでに歯石が溜まってしまっている愛犬はどうしたらいいのか?

 

それは獣医さんに歯石除去してもらいましょう。

犬はおとなしく口を開けたままでいられないので全身麻酔になってしまいますが、とても綺麗にしてくれます。

 

また、そこまで歯石の蓄積が重症じゃなければ無麻酔での歯石除去を行っているところもあるので、そちらもオススメです。

しかし、無麻酔で行うので除去しきれない部分もあったり、おとなしく出来ない子は断られたりする場合もあります。

歯石の蓄積が重症だったり、麻酔に問題がない年齢であれば、やはり動物病院で歯石除去してもらいましょう。

 

歯石を除去してもらってもその後歯磨きを継続しなければ、また歯石が蓄積されてしまいます。

歯石除去して満足せずに、そこから歯磨きを継続するようにしましょう。

【まとめ】

見落としがちな歯や歯磨きについて少しでも参考になればと思います。

愛犬の口臭は歯石からきている場合が多いので、愛犬の口臭が気になっている方は歯磨きを心がけるようにしましょう。

また、最近はデンタルケアが期待できるドッグフードも発売されているので、そちらもチェックしてみてください。

口臭が臭う愛犬にオススメする『カナガンデンタル』はどんなドッグフード?

歯石が原因で発症する歯周病は恐ろしい病気です。

歯が抜けてしまったり、頬に穴が開いてしまうこともあります。

でもこれは飼い主さん次第で防げる病気なので、愛犬の為を思うなら多少めんどくさくても歯磨きを習慣化してあげましょう。

あなたの愛犬がいつまでも元気で長生きしますように♡

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